【感想】 アニメ『ひぐらしのなく頃に業』 16話 雛見沢最高！雛見沢最高！ 前回を超える衝撃の内容で沙都子×梨花ｷﾃた…　ネット「のんのん村を見て心を清めよう」

梨花「はぁはぁはぁ…」

梨花「ぅぅ…」

沙都子「あら…やっと目が覚めましたの？」

沙都子「もうすぐ日が暮れてしまいますわよ…」

梨花「沙都子…僕は…」

梨花「随分うなされてましたわね」

沙都子「何か怖い夢でもご覧になりましたの？凄い熱ですわね…」

沙都子「私で宜しければ、梨花が落ち着くまでずーっと傍にいますわよ？」

梨花「沙都子…。ぅぅ…わぁぁ…」

沙都子「可哀想な梨花…」

梨花「どうして…どうして私ばかり…こんな目に遭うの…？ぁぁー…」

沙都子「どんな夢を見ていたのか存じませんけど、もう気づいているのではございませんの…？」

梨花「え…」

沙都子「夢には何か必ず意味がありますのよ？梨花にとって大切な意味が…」

梨花「意味…っ？」

梨花「この…終わらない狂った惨劇の世界が、私に何の意味があるって言うの！？」

沙都子「悪い夢を、永遠に見せられ続ける理由がわかりませんの？」

梨花「沙都子…何を言って…」

梨花「うう…ぐ…痛っ…。体が…」

沙都子「梨花がもし恐ろしい夢に苛まれて…」

梨花「ああああ…！」

沙都子「それでも尚、理由がわからないと言うなら…」

梨花「どうなって…るの…？」

沙都子「梨花。それは崇りですのよ？」

梨花「た、崇り…？どういう…意味…？あああああああっ！」

梨花「何で…体が…動か…何が…起こって…」

沙都子「あ…これですの…？」

梨花「えっ」

梨花「きゃぁああああああああああああ！！」

沙都子「さあ、梨花…。綿流しですわよ…」

梨花「はぁ、はぁ、はぁ…」

梨花「はぁ…はぁ…綿流し…？」

沙都子「梨花は当然ご存知ですわよね？オヤシロ様の崇りを鎮めるにはこれしかありませんものね？」

梨花「さっきから…崇りって…何の…うぅ…」

沙都子「どうやら痛み止めが切れてしまったみたいですわね」

梨花「あ…ああ…」

沙都子「残りの痛み止めを、全部使って差し上げますわ。梨花も痛いのは嫌ですものね？」

梨花「沙都子…っ！」

沙都子「安心あそばせ…」

沙都子「監督の言いつけで毎日自分にお注射してるんですもの。慣れていますわ」

梨花「あ…、あ…！」

沙都子「痛み止めが効いてきましたわね」

梨花「さ…とこ…。私の悪夢が…オヤシロ様の祟りって…どういう事…？」

沙都子「私、オヤシロ様のお告げを聞いたんですのよ？」

梨花「お告げ…？」

沙都子「梨花は、もうオヤシロ様の巫女に相応しくないと仰っていましたわ？」

沙都子「ですから…」

梨花「はっ…！」

沙都子「オヤシロ様は、私に巫女を変わるようにと、そうお告げを下さいましたの…」

梨花「沙都子…！そのオヤシロ様は、幻なのです！病気のせいで、そう思い込んでるだけなのです！」

沙都子「梨花…」

梨花「ぁぁ…ぁぁぁ…」

沙都子「私の奉納演舞、見て下さいませ」

沙都子「気づきなさいませ、梨花。これは単なる悪夢じゃないんでございましてよ？」

梨花「やめて…沙都子…」

沙都子「罰当たりな貴方への永遠の崇りなんですの」

梨花「ぐあぁぁーっ！！！」

梨花「あ…ああ…。もう…やめて…」

梨花「崇りなんて罰あたりな事なんて、私は何もしていない…！」

沙都子「いいえ。梨花」

沙都子「貴方は巫女であるにも関わらず、オヤシロ様の戒律を破っているんですもの」

梨花「わ、私が…いつ…？」

沙都子「梨花は、ずっとずっと…。ずっとずっとずっと…」

沙都子「雛見沢を捨てて逃げ出したいって、そんな罰あたりな事を思いながら、演舞を奉納してきたんじゃございましょう！？」

梨花「え…」

沙都子「オヤシロ様の巫女でありながら、何と言う恥知らずな事でございましょう！？」

梨花（そう…。確かに私は、何度も何度も永遠に昭和５８年を繰り返す中で…」

梨花（私を捉えて決して離そうとしない雛見沢という名の鳥籠から…）

梨花（抜け出したい…逃げ出したい…と、そう願う様になっていた）

梨花（だから…）

鷹野「ジロウさん…ぁぁぁぁ…」

富竹「遅くなったね。君を迎えに来たよ」

梨花（１００年続いた惨劇の世界を、ついに打ち破る事が出来た時…）

梨花「ずっとずっと僕には内緒にしていた夢があったのです」

梨花（私は、雛見沢から離れる事を選んだ…）

梨花「ふ…はははははは…っ！今まで雛見沢症候群が見せるデタラメな妄言を、散々聞いてきたけど…」

梨花「案外、的を射ることがあるのね…」

沙都子「梨花の罪を贖うには、綿流しの儀式しかありませんのよ？」

沙都子「だから…」

沙都子「もうこうするしか無いんですの…」

沙都子「私が、梨花に代わって梨花の不浄を綿流しして差し上げるんですわ！」

梨花「ぐぉ…」

沙都子「梨花…どうして…オヤシロ様の罰が当たるような夢を…」

沙都子「貴方の心さえ雛見沢を離れなかったら…。オヤシロ様の祟りなんてありませんでしたのに…」

梨花「私…も…」

沙都子「貴方のせいで、私は崇りを退ける為に…。部活の皆をこの手で…」

沙都子「生贄にぃぃ…」

梨花「そう…。最後と決めていたこの世界は、始まった時からもう終わっていたのね…」

沙都子「梨花のせいですのよ！梨花はオヤシロ様の生まれ変わりなんでしょ！なのに何で！？」

梨花「…」

沙都子「く…ぅぅ…」

梨花「あぁあああ…っ！」

沙都子「どうして…どうして…オヤシロ様の戒律に背くような真似を…」

梨花「あああああ…」

沙都子「貴方のせいで、私がどれほどの血を浴びなければならなかったことか…！」

沙都子「圭一さんやレナさん、魅音さんに詩音さん…。皆と一緒の雛見沢はあんなにも楽しかったじゃありませんか…！」

梨花「ああああああああ…！」

沙都子「ああ…ぁぁぁ…」

沙都子「梨花も…同じ様に楽しいって…思ってくれると信じてましたのに…。何が気に入らなかったんですの…？」

沙都子「ぅぅ…」

梨花「ぁ…」

沙都子「部活の皆だけではありませんわ。クラスメイトも楽しいお友達ばかりではありませんか。村の人も、みんな梨花に親切で…。なのに…」

沙都子「なのに…どうして雛見沢を捨てるんですの…？」

沙都子「オヤシロ様でなくても悲しいですわよ。私だって悲しい…」

沙都子「あんなにも楽しい雛見沢の日々が…、梨花にとってはその程度のものだったなんて…」

沙都子「あまりにも悲しくて…悲しくて…」

沙都子「あぁぁぁ～…！」

梨花（私…どうして雛見沢を嫌いになったんだっけ…？）

大人梨花「そんなの決まってるでしょ？」

大人梨花「ずっとこの村に縛り付けられてたのよ」

梨花「ええ。だから、いつか呪縛から解き放たれたら…」

大人梨花「田舎臭くない素敵でオシャレな学校に進学して、あか抜けた人生を送りたい…。それっていけない夢なの？」

梨花「１００年よ…？１００年も雛見沢に…」

梨花「あっ…」

梨花「私、雛見沢に何の不満があったんだろう…」

大人梨花「本当は何も不満なんてなかった。私を苦しめた惨劇も、連続怪死事件も全て人の思惑やすれ違いによるものだった」

梨花「雛見沢は、楽しくて時間を忘れるような時も、絶望の底で涙を零しながら畳を掻きむしった時も…」

梨花「いつだって、暖かく私を包んでくれたじゃない…」

大人梨花「それなのに、ようやく平穏を取り戻してこれで安心してずっと一緒にいられるねって、雛見沢が微笑んだ時…」

梨花「うぅぅ…っ！」

梨花「私…私…っ！こんな田舎臭い村、早く出たいって…」

梨花「なんて…恩知らずな…」

梨花「あぁぁぁぁぁ…っ！」

沙都子「これは崇り…崇りなんですの…」

沙都子「ごめん…ね…。私が…間違ってた…」

沙都子「はっ…」

沙都子「梨花…」

梨花「沙都子に…こんなことまでさせて…やっと目が覚め…」

沙都子「私も、この雛見沢で梨花と一緒に暮らせるなら、他に何も必要ありませんのよ…」

梨花「うん…ごめん…ね…」

沙都子「いいんですのよ…。梨花のその言葉で、きっとオヤシロ様も許して下さいますわ…」

梨花「もう…間違わ…な…い…」

梨花「ぁ…」

沙都子「あら？やっと目が覚めましたの？」

梨花「沙都子…」

沙都子「こんないいお天気ですのに、いつまでも寝ていると勿体ないですわよ？」

梨花「ここは…どこなのですか？」

沙都子「まだ寝ぼけているんですの？雛見沢に決まっていますわ。今日は魅音さんの発案で…」

圭一「おー！梨花ちゃん！やっとお目覚めか！」

レナ「梨花ちゃ～ん！沙都子ちゃんもこっちきて一緒に遊ぼうよ！」

魅音「遊びって言っても部活だからね？浮かれてると血を見る事になるよー？」

詩音「さっきボールをぶつけて鼻血を出してたのは、お姉ですけどね？」

魅音「ちょっ…言わなくていいでしょっ！？」

梨花「ふふ…」

圭一「どうした、沙都子？怖気づいたのか？」

沙都子「あらあら圭一さん…。私に勝負を挑むとは、身の程知らずも良い所ですわね！」

沙都子「おーほっほっほ！水を利用したトラップの数々、指折り数えて披露して差し上げてもよろしくてよー？」

梨花「沙都子…」

沙都子「？」

沙都子「どうかしまして？」

梨花「聞いて欲しい事があるのです」

沙都子「ぐぁっ！？」

圭一「悪いなー、沙都子」

沙都子「いい度胸ですわ～…」

沙都子「梨花。話なら後で聞いて差し上げますから、今は二人で圭一さんを集中攻撃ですわよ！」

梨花「了解なのですよ！沙都子に狙われた圭一は、かわいそかわいそなのです」

梨花「みー！お待たせなのです！」

レナ「はぅ～！水着の梨花ちゃん、かぁいいよぉ～！お持ち帰りぃ～！」

詩音「可愛さなら沙都子だって負けてないです～！」

沙都子「わぁ…っ！抱きつかないで下さいませぇー！まあ…褒めて頂いて悪い気はしませんけど…」

レナ「はぅ～…どっちもかぁいい～…！二人ともお持ち帰りぃ～！」

魅音「ほらほら、ぼーっとしない！罰ゲームを賭けた勝負は、もう始まってるんだからね！」

「あはははは…」

魅音「うりゃ…！」

沙都子「えいっ！」

梨花「あははは…」

沙都子「今日は楽しかったですわね」

梨花「遊び過ぎてくたくたなのですよ～」

沙都子「梨花。聞いて欲しい事があるって言ってましたわよね？」

梨花「沙都子にはきっと何の話かわからないのです…」

梨花「それでも、最後まで聞いて欲しいのです」

梨花「僕は、とてもとても長い夢を、二つも見ていたのです」

梨花「１つは、見ている時はとても辛かったけど、いっぱい輝きの詰まった…」

梨花「今にして思うと、最高の夢…」

梨花「もう１つは、その輝きに気付かず恩知らずな僕を罰する…」

梨花「長い長い悪夢…」

梨花「でも、今だから僕ははっきりと言えるのです」

梨花「僕は、雛見沢が大好きなのですよ」

梨花「こんなにも素敵な所なのに、こんなにも素敵な友達がいるのに、どうして僕は余計な夢を望んだのでしょう」

沙都子「梨花…」

沙都子「貴方がどんな夢を見たのか存じませんけど、私はいつまでも梨花の親友ですのよ？」

沙都子「そして、雛見沢も皆も、ずーっとずーっと梨花が大好きなんですのよ？」

梨花「うわぁぁぁぁ…！」

沙都子「もう怖い夢を見る事はございませんわ」

梨花「うわぁぁぁん…沙都子ぉ～…！」

梨花（この世界は、まるで本当のオヤシロ様の祟りから解放されたみたいに、穏やかで…）

レナ「わぁー！！」

レナ「ありがとう！圭一くん！」

圭一「これくらいお安い御用だぜ」

レナ「ケンタくんだ！ケンタくんだ！」

梨花（圭一とレナが、疑心暗鬼に囚われることもなく…）

沙都子「どうかしまして？」

梨花「晩御飯の事を考えていたのですよ。にぱー☆」

沙都子「梨花は食いしん坊さんですわね。早く帰ってお食事にしましょう」

梨花（北条家に、意地悪な叔父が帰ってくることもなく…）

梨花（圭一と詩音が、二人で奉納演舞を抜け出す事もない…）

梨花（運命のサイコロを振る必要さえような理想的な世界…）

梨花（もしかすると、本当にこのまま抜け出せるのかもしれない…）

梨花（古手梨花を巡る…死の運命から…）

梨花「ぁ…」

梨花「富竹！」

富竹「っ！」

富竹「梨花ちゃん？」

梨花「富竹に、話しておきたい事があるのです」

梨花「僕と鷹野の…、あっ…」

梨花「鷹野…」

鷹野「ちょうど良かったわ…」

鷹野「私も、梨花ちゃんと話がしたかったの」

梨花「…っ」

鷹野「聞いてくれるかしら？」